シニアネット 『おいおい』 第1039号
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シニアネット『おいおい』 第1039号 (2011年08月31日)
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━━━━━CONTENTS━━━━━━━━━━
巻頭俳句 朱夏と白秋の8月が終わる。「降る雪や明治は遠くなりにけり」の中村草田男。
社説要約 野田新体制の問題点と期待すること(5紙)。小紙は産経社説の主張を支持する。
身辺雑記 民主党内のたらい回し政権。もう1年も我慢できない。総選挙で信を問うべきだ。
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━━ 巻頭俳句 ━━━━━━━━━━━━━━
八月尽の赤い日と白い月 中村草田男(1901-1983)
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やっと8月は終る。夏は朱夏、秋は白秋。立秋は8月8日。盂蘭盆は15日。だが、今年の暑さは猛烈だった。芙蓉がなかなか花をつけず、申し訳程度に咲いた。秋風がなかなか吹かなかった。残暑も厳しかった。すぐには白秋は見つからない。
学校は明日から新学期。長い夏休みが終わる。大学は、来年から9月が新学期になるのだろうか。会社は年度の後半期。政治は民主党政権の3人目の総理誕生。経済は何とか立ち直って貰えまいか。
作者の両親の故郷は松山市。昭和俳句論争では、常に主導的な役割を果たした。人間探求派と呼ばれる文学姿勢は不変だった。「萬緑」の季語の生みの親。
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┏━━ 社説要約(朝日新聞)━━━━━━━━
31日;(1)野田新体制―真の「挙党」をめざせ
『党幹事長に輿石東参院議員会長を、政調会長に前原誠司前外相を起用する人事を決めた。 この人事の評価基準は二つある。ひとつは、輿石氏が公言してきた、小沢氏の党員資格停止処分の解除問題だ。私たちは、いま解除する根拠はないと考えるが、どうするのか。 二つめは政策面の対立解消につなげられるか、どうかだ。 マニフェスト見直しの3党合意を守り、消費増税にも取り組む野田氏と、マニフェスト固守を唱え、増税を嫌う小沢氏とは距離がある。野田氏の政策遂行を支え、小沢氏らに同調を促すのが輿石氏の役割のはずだ。
党内対立の原因をたどれば、小沢代表時代までさかのぼる。小沢氏は、20億円を超す党資金をみずからに近い党役員に「組織対策費」として渡していた。使途が明らかにされないため、配分が不公平だといった不満や疑念が党内に噴き出した。 こんな資金配分ができるのならば、幹事長職の奪い合いになるのは当然だろう。 だから「挙党態勢」に必要なのは、第一に資金面を含めた公正な党運営だ。要するに時のリーダーに左右される「人治」の政党を、規則に基づく「法治」の党に近代化することだ。岡田克也幹事長は、300万円以上の組織対策費を個人に出す場合、外部監査の対象にすると決めた。このルールを明文化し、輿石氏も継承すべきだ。 第二には、すべての所属議員が何らかの形で政策形成にかかわれるような仕組みにすることだ。民主党は内閣に政策決定を一元化してきたが、政府外の議員は採決要員のように扱われているとの不満を募らせた。
衆参ねじれの現場では、政府の法案がそのまま成立するとは限らない。もっと与党議員が副大臣や政務官と連携し、野党との修正協議に臨んだ方が合意も得やすいだろう。 政調会長になる前原氏は、そんな改善策を実現すべきだ。 私たちは、グループごとのポスト配分争いより、もっと高い次元の「挙党」を望む。 (772字)。
┏━━ 社説要約(読売新聞)━━━━━━━━
31日;(1)輿石民主幹事長 野田首相の政策実現へ動け
『党運営の要である幹事長に輿石東参院議員会長、政調会長に前原誠司前外相を内定した。参院議員が政権党の幹事長を務めるのは極めて異例だ。 野田新政権は、バラマキ政策に満ちたマニフェストの見直しや、震災復興や社会保障改革の財源確保のための増税、TPP参加などの重要課題を抱えている。いずれも野田氏が代表選で主張してきたが、海江田万里経済産業相らは異論を唱えた。今後、いかに党内の意見を集約し、これらの政策を実現するか、海江田氏を推した輿石氏の手腕が問われる。輿石氏は、参院民主党のまとめ役を長く務め、自民、公明など野党とのパイプもある。衆参ねじれ国会の下で、震災復興のための第3次補正予算案などの早期成立にも力を発揮すべきだ。
一方、前原氏は、外交・安全保障政策に詳しく、野田氏と同じ世代で、協力関係にある。ベテランの輿石氏とのバランスも考慮したと見られる。前原氏は代表選で、政策調査会の見直しを掲げていた。より多くの議員を政策決定過程に参加させるのが狙いで、野田氏の「全員野球」の方針とも合致する。野田氏は、党政調会長には閣僚を兼務させない一方、政府の意思決定には「政調会長の了承を原則とする」方針を示した。党の政調機能を強化し、政府の政策に反映させる狙いがあるのだろう。ただ、菅政権では、社会保障と税の一体改革や、震災復興の基本方針を決定する際、政府案に党側が反対し、修正を求めるといった混乱が続いた。
単に多くの議員が政策決定に関与するだけでは、増税など、小沢系を中心に抵抗感のある政策を先送りする結果になりかねない。建設的な議論を踏まえ、きちんと結論を出すことが大切だ。政府と与党との間の政策調整メカニズムを新たに築く試みがうまくいくかどうか。新政権にとって重要なハードルである。(737字)。
┏━━ 社説要約(日本経済新聞)━━━━━━
31日;(1)野田新代表は与野党協調で政策実現を
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE1E6E1EAE2E7E7E2E1E2E2EAE0E2E3E38297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
┏━━ 社説要約(毎日新聞)━━━━━━━━
31日;(全)野田新首相 政治の歯車 着実に回せ
『政権交代を実現したさきの衆院選からわずか2年、民主党政権への信頼は大きく損なわれた。包容力ある政権運営をこころがけ、税と社会保障の一体改革など懸案にひるまず取り組まねばならない。
◇もろ刃の剣、幹事長人事◇ 政界進出に「地盤、看板、カバン」が必要とされ、2世議員や官僚OBが幅をきかせる中、松下幸之助氏が創立した政経塾は非世襲議員の有力な供給源に成長した。野田氏が日本新党から出馬し初当選した93年衆院選は「新党ブーム」で国会に多様な人材が参入した節目でもある。かつて野田氏自身が語ったように、政界への人材供給ルートの変化を新首相誕生は象徴したと言えよう。とはいえ54歳、衆院5期で首相の座についた野田氏を取り巻く環境はことのほか厳しい。
元号が「平成」となって実に17人目、09年の政権交代からはや3人目の新首相の前に脆弱な党内基盤、ねじれ国会という壁が立ちふさがる。たとえ首相の顔を代えたとしても07年に退陣した安倍内閣を境に政治が失い続けた調整力、大局に立ち合意を形成する機能を回復できる保証は無い。その意味で、焦点の幹事長に小沢一郎元代表に近い輿石氏を起用したことはもろ刃の剣とも言える大きな賭けとなった。
野田氏が「ノーサイド」を前面に掲げたように、第一に新首相に課せられるのは民主党の宿痾とも言うべき内輪もめを抑止する態勢の確立である。党を二分する選挙を経て小沢元代表は人事面での配慮を協力の条件としていた。だが、輿石氏起用が小沢元代表の発言力を不透明な形で強め、新政権が目指すべき世代交代の流れに逆行することを懸念せざるを得ない。特に小沢元代表への党員資格停止処分の無原則な解除は厳に慎むべきだ。岡田克也幹事長が取り組んだ組織対策費の見直しなど党資金の透明化を輿石氏が継続するかも重要だ。「挙党態勢」構築が一歩誤れば世論の激しい離反を招きかねないことを十分にわきまえねばならない。第二に避けて通れないのが、衆参逆転のねじれ国会への対処である。信頼関係の構築を当面は優先する方針に軌道修正した。大震災直後の緊急危機管理の段階を終えた今、大連立による連携を目指すのであれば外交、安全保障政策も含めた基本政策の合意は欠かせない。
◇ねじれ混乱、繰り返すな◇ 次期衆院選も次第に視界に入る中、政策ごとの部分連合が現実的だ。とりわけ、本格復興予算となる3次補正予算案の策定は急を要する。内容のみならず、財源論議を並行し与野党が協議する枠組みを早急に整えなければならない。加えて与野党にはこの際、「ねじれ」国会の下で混乱を防ぐルールをぜひ議論してほしい。次期衆院選で民主、自民どちらが政権を担っても「ねじれ」が続く可能性がある。国会同意人事、予算関連法案の扱いなどで衆院の判断を尊重する合意はできないだろうか。参院での問責決議の位置づけも課題となる。「1票の格差」是正や参院のあり方とともに、与野党が「ねじれ」に伴うルールを議論することは自民党にとっても有益なはずだ。そのうえで、民主党が掲げた政権公約と政権運営のあり方の見直しが欠かせない。「脱官僚」の政治主導実現は会議から官僚を除外するような議論に矮小化し、「政と官」の歯車がかみ合わず混乱を招いてきた。政権運営のシステムを再検討すべきだ。
野田新首相が代表選で復興財源のための臨時増税や税と社会保障の一体改革で持論を曲げなかったことは評価できる。衆院選を経ず首相を2度にわたり交代した以上、できるだけ速やかに民意の審判を仰ぐことが必要だ。政権公約を見直す中で維持する理念と実現可能な政策を仕分け、率直に説明しなければならない。大震災後、被災地を置き去りにして繰り広げられた政争は民主党のみならず、政党政治そのものへの不信を国民に生みかねない愚挙だった。政治の機能不全を食い止める責任を野田新首相のみならず、与野党は今こそ共有すべき時である。
(1592字)。
┏━━ 社説要約(産経新聞) ━━━━━━━━
31日;(1)野田新首相 輿石幹事長に唖然とする
『野田佳彦氏が唱えた「怨念を超えた政治」とは、政治資金規正法違反罪で強制起訴された小沢一郎元民主党代表の復権に手を貸すことだったのか。党運営を小沢氏に近い実力者に委ねることに、唖然とせざるを得ない。融和路線とは、何もしないことを意味する。マニフェスト見直しを認めない小沢氏を支持するグループと、見直しで自民、公明両党と合意を取りつけた反小沢グループとの調整が困難だということは、代表選でも分かったのではないか。小沢氏に対する党員資格停止処分の見直しについては、代表選でも焦点となった。「新代表の下で凍結なり解除するのが望ましい」と、口火を切った人物こそ輿石氏である。小沢氏の資金管理団体「陸山会」の規正法違反事件では、元秘書ら3人が逮捕・起訴され、虚偽記載額は20億円を超えた。小沢氏自身も強制起訴されるに至り、処分が決まった。見直し論は、党として一定のけじめをつけたことを反故にする動きである。この問題について、野田新首相は「これからの判決の結果を踏まえた判断がある」「経緯などを踏まえながら対応したい」などと述べていたが、明確な立場は示してこなかった。輿石氏は幹事長に内定した後、処分解除について、「私の考えは変わらない」と述べる一方、「いろんな考えがあるから、民主主義のルールと時機をみて考えたい」と含みを残した。
小沢氏は29日、「野田新代表にはがんばってほしいが、言葉だけの挙党一致なのか見極めないといけない」と語っていた。輿石氏の起用で、野田氏が小沢氏の要求に屈服したようにもみえる。国民の信頼を早々に失ったことを認識すべきだ。 政調会長には前原誠司前外相を充てた。「脱小沢」色の強い前原氏の起用で、野田新首相はバランスをとったつもりだろう。だが、これからの民主党が「政治とカネ」にどう向き合い、自浄能力を果たすのかについても、国民は疑念を持たざるを得ないことを新首相は分かっているのか。(797字)。
┏━━身 辺 雑 記━━━━━━━━━━━
8月尽である。ストレスの溜まる8月だった。民主党の中のたらい回し政権。再び、国民の信任を得て無い総理である。代表選挙は茶番劇。松下幸之助は、嘆いているだろう。政経塾第1期生の総理大臣。ふさわしくない人を、民主党は選んだ。国民の意思とは遠い存在である。
民主党の3役は、小澤の狙い通り。代表選挙は、「親小澤」と「反小澤」の構図の様に見せた。党三役の布陣をみる限り、民主党の利権を守る姿勢が見え見えである。「どじょう」だか、「金魚」だか、誤魔化しの政権になった。大臣も「涙を見せた大臣」も横滑り。「小鳩」の金権の政党に逆戻り。もう「総選挙」以外には国の政治を正す道はない。
不適任な総理大臣のもとで、苦労をするより、国民が選んだ総理大臣に任せたい。ぐずぐずと、もう1年は待てない。最後の選択を「総選挙」に託したい。3党合意も、ねじれ国会もない。民主主義の原点である「おらが代表」に政治の舵取りをお願いしたい。(400字)。
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