(社説)毎日記者の取材録音流出
毎日記者の取材録音流出
毎日新聞東京本社の社会部記者が、取材相手とのやり取りを録音したICレコーダーを無断で第三者に渡していた。その録音内容に基づいて作成された可能性が高いメモがインターネットのブログに掲載された。取材内容の無断提供は、報道に携わる者として決して許されない行為である。ことの重大さを深刻に受け止めなければならない。(毎日社説より)
25日;毎日社説(1)取材録音流出 信頼の回復に尽くしたい
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070225k0000m070098000c.html
『この記者は、その基本を怠っていた。取材協力者とは長い付き合いで金銭のやり取りもなく、他人に聞かせないことを念押ししたというが、レコーダーを渡したというその1点で、大きな過ちを犯したことになる。糸川議員には多大な迷惑をかける結果になった。それだけではない。毎日新聞に対する読者の信頼、さらには報道機関全体に対する国民の信頼を損ないかねない事態を招いた。そのことを毎日新聞は痛切に反省し、謝罪したい。
他の新聞社からの取材を受けて毎日新聞は調査チームを作り、流出ルートを明らかにした。直ちに記者会見して事実を公表した。さらに調査を進め、厳正な処分を行う。記者のモラルに反する事態が起きたことを重く受け止めて、記者教育の徹底に努め、再発防止に全力を尽くさなければならない。
報道は、民主主義社会にあって国民に重要な判断の資料を提供し、国民の知る権利に奉仕するものである。そのためには、報道の自由や取材の自由が十分尊重されなければならない。最高裁は昨年10月、記者が「取材源の秘密」を理由に民事訴訟で証言を拒否することを認める決定を出した際、改めてそう明言した。報道機関のそうした立場は、国民の信頼があってこそ初めて成り立つ。読者の信頼を回復し、国民の知る権利に応える責務を果たしていくことを改めて誓いたい。
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