〔社説)若者よ!世界の「ユカワ」を目指せ
ちょうど100年前の1月、日本人として初めてノーベル賞を受賞した故湯川秀樹が東京・麻布で産声を上げた。
5日;朝日社説(2)科学の明日 若者よ「ユカワ」をめざせ
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
『受賞の知らせは、1949年11月の文化の日にもたらされた。敗戦でうちひしがれていた日本人に希望と自信を与えた。科学技術を原動力とする日本の復興への歩みは、ここから始まったといっていい。 多くの若者が世界の「ユカワ」にあこがれ、科学をめざした。湯川氏は、原子核の中で陽子と中性子が結びついているのは、未知の粒子が力をやりとりしているからだとして、中間子という新しい粒子の存在を予言した。
湯川氏は、17歳で英語やドイツ語の専門書を読みこなし、22歳で大学を卒業するや、世界の最先端に挑んだ。湯川氏が中間子の論文を書いたのは27歳のときだ。若い力を存分に発揮できる環境の大切さは今も変わらない。
湯川氏は、当時の物理学の中心だった欧州から遠く離れていたことが、逆に幸いしたかもしれない。世界に負けまいと焦りながらも中間子論に取り組んだ2年を振り返り、湯川氏は自伝「旅人」にこう書いている。
「未知の世界を探求する人々は、地図を持たない旅行者である」「目的地がどこにあるか、まだわからない」 地図のない旅に出る。若者はその勇気を持ってほしい。そして、そんな挑戦を応援する社会でありたい。
| 固定リンク


コメント